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輪島塩とにがり

 

みなさま、こんにちは。

 

想いをつなぐ∞活動写真家 Rie✧*˖です。

 

Alohappydays.+*ではライター&コネクターを担当しております。

 

今回は、オーナー 盛まき子と共に取材にお伺いしました輪島製塩さんのリポートをお届けします♡

 

能登半島でも“奥能登”と呼ばれる石川県輪島市から珠洲市などの地域では400年ほど前から塩づくりが

営まれてきました。

 

能登半島の沖合は、暖流と寒流がぶつかる場所。

 

そのためプランクトンなどの栄養分が集まり、海水にはミネラルが多く含まれる。

今も海岸沿いには塩田(えんでん)が点在しており、その道は「塩の道」と呼ばれている。

 

 

輪島と珠洲を結ぶ塩の道のはじまる起点ということで「塩の駅」と名付けた『輪島製塩』さん。

 

今回は、奥能登の風土で育まれたまろやかでやさしい味わいの輪島製塩さんの塩の魅力に迫ります♡


間垣* と輪島製塩さん駐車場入口の目じるし塩釜
*間垣とは、長さ約3メートルの細い竹を隙間なく並べてつくった垣根。

日本海から吹きつける冬の風から家屋を守るためのもの。冬は暖かく、夏は陽射しを遮るためとても涼しい

 

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輪島の塩作りの製法は『揚げ浜式製塩』と呼ばれ、奥能登に伝わる伝統製法です。


塩田の作業ができるのは、天日干しが可能な4月中旬から10月の中旬ごろ。


塩田では広げた砂に海水をまき、半日かけて太陽の光と浜風で乾かしていく。

 

年間降水日数が185日と全国1位の石川県。


それに加えて天候も変わりやすい海沿いであるので年間100日前後しか作業ができない。

 

同じ日本国内でも塩づくりの製法は異なり、潮の満ち引きの差が大きい瀬戸内海などは潮の干満の差を利用して

海水を引き入れる“入り浜式塩田”の製塩法がとられる一方で日本海側は1日の潮の満ち引きの差が小さいため、

浜士が早朝から人力で浜の近くの海水を桶に引き揚げ運び、塩田に設置された大きな桶がいっぱいになるまで浜と塩田を往復する。

 

大正初期に鋳造され珠洲(すず)市に保管されていた貴重な塩釜と、写真手前は浜士が海水を運ぶカヨケと呼ばれる桶(満水にするとなんと合計約80キロに!

 

海水が桶いっぱいになったら塩をまき天日干しをする。

1日の日当たりや季節により塩田に広げる砂の厚みを調整したり、その日の天候を見ながら午後1時頃までに海水を蒸発させる。

これが“揚げ浜式製塩”と呼ばれるゆえんです。

 

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雪まじりの雨が降るなか、特別に塩まきの様子を実演いただきました。
「潮汲み3年潮まき10年」と言われるほど、塩まきには熟練の技が必要とのこと

 

天日干し→濾過→濃縮の工程を経た塩分濃度の高い海水(かん水)を容量600リットルある大きな鋳物製の平釜に入れ、

釜士が薪を燃料にして約5時間半、塩分濃度が25度になるまで荒炊きをする。

荒炊きしたかん水はろ過装置で不純物を除去し、さらに12時間ほどかけゆっくり水分を蒸発させる。

 

平釜ではこの日も満水のかん水が炊きつづけられていた。

 

 

薪で炊いているのでどこか厳かでもあり、ずっと見ていられるような光景だった

 

輪島製塩さんの平釜がある釜屋には平釜が2つある。

塩田で600リットル×2杯分のかん水ができれば24時間ほど釜が炊けるよう薪を用意する場合もあるという。

こうして時間をかけ、じっくり平釜で炊きつづけ海水を煮詰め濃縮していく過程で、粗塩さらには焼塩ができあがる。

 

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釜屋入口。窓に写るのはその先すぐに広がる冬の日本海。